インドネシア・バリでの国際交流活動が無事終了しました [帰国報告]

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(K.I.S.S:KIDS INTERNATIONAL SCHOOL SUPPORT)

 9月27日、無事、インドネシアから帰ってきました。とってもとっても楽しい旅行でした。個性豊かな11名のメンバーが各自の特技を発揮し、外交官のように交流し、学生のように学び、17、18才の乙女のように笑いころげ、修復可能な失敗を笑い話とし、充実したツアーでした。
 APECアジア太平洋経済協力)会議直前の訪問で、空港や道路は昨年と随分雰囲気が変わっていました。

 在デンパサール日本国総領事公邸での蕎麦交流は、翌日、地元2紙(デンポス紙、ヌサ・バリ紙)が報道した旨、総領事館からご連絡いただいたので、要約(下記)をご覧ください。


 日本語補習授業校では、国際児童たちのきらきら輝く瞳に、将来、大きな期待に応えてくれる手応えを感じました。

 蕎麦は大好評で、おかわりの声があがるほどでした。蕎麦粉や飴の持ち込み、蕎麦アレルギー(事前に調査)、熱加減、水の量(水道水は料理に使用できない)、氷の量など、インフラの異なる国での蕎麦打ちには事前の確認事項が多かったのですが、美味しい蕎麦に全ての苦労が結実しました。子どもたちは、3000個の金太郎飴を見て、マジックを見ているような不思議そうな顔をしました。

 「はしるってなに」の絵本にはすぐ寄ってきて、夢中になって読んでいました。漢字が読めるのです。また、福島を紹介する写真集の中にあった獅子舞いが“バロン”みたいだと、興味をもってくれました。
 尺八の演奏「富士山」は、世界遺産となった富士山のイメージと、尺八の凛とした音色がマッチして、高潔さが伝わってきました。
 ウブドでは王宮や美術館を訪れ、ジョグジャカルタでは、仏教の聖地ボロブドゥールやヒンズー教の聖地プランバナンなどの世界遺産の観光、バティック工房の視察など、インドネシアの文化を満喫してきました。


 旅行中、食事は、インドネシア料理、中華料理、西洋料理、バーベキューと多彩で、宿泊や見学した所は一流のホテルでした。ホテルのバーは、波が押し寄せる砂浜にあり、周囲はロマンチックに肩寄せるカップルが多い中、ビンタン(ビール)や、バリハイ(カクテル)で、元気に感想や計画を語り合う私たちでした。

 日本の衣文化を伝える交流から始まった私たちの活動。今回は、食文化(蕎麦打ち、飴)、音楽(尺八)、児童文化(絵本)を携えての交流でした。
 これまでの経験を踏まえ、改善を重ねて満足度の高いツアーとなりました。キッスは、“できる人が、できる時に、できることを”“やってみなきゃわからない”“走りながら考える”スタンスで、進化を続けています。
 今後も、日本人を親とする国際児童とその家庭を支援する活動を続けるために、広く世界に目を向けていきたいと思います。世界中にある福島県人会と交流できたらと、夢はどんどん広がります。

 今回のツアーの報告は、徐々にブログにアップしますので、乞うご期待!
http://d.hatena.ne.jp/KISSPROJECT/
                  第5回キッス国際交流事業参加者一同
(オリジナルの写真サイズが小さいため、ブログ表示が小さくなっていますが、写真をダブルクリックしていただけると拡大表示で写真がご覧いただけます)




デンポス紙 2013年9月24日
キッス・プロジェクト日本のそばを紹介
 日本のキッス・プロジェクト一行が、9月23日(月)に総領事公邸でそば打ちの実演を行った。廣野隆さんと新妻幸子さんが、そば粉を捏ねるところからそば打ちの技を披露した。
 柴田和夫総領事は、福島から震災によりご自身が被災したにもかかわらず、日イ友好を目的にそばの実演をするためにわざわざお越しいただき、今後もさらなる友好関係発展を祈る旨を述べた。
 新妻一浩さんは、バリでの暖かい出迎えに感謝すると共に、新しい出会いを歓迎する旨述べた。
 さらに尺八による演奏が吉川文雄さんによって行われた。
 福島からの11名の一行は医師や大学教授などからなっており、今後バリやジョグジャカルタを観光する予定になっている。




ヌサ・バリ紙 2013年9月24日
日本のグルメや文化をバリで紹介
 日本は豊かな食文化を持っているが、日本総領事館はその紹介を9月23日に行った。
 キッス・プロジェクトのメンバーは総領事公邸で作るのが難しいそば打ちを披露した。
 そば打ちのスペシャリストである新妻幸子さんと廣野隆さんがその技を披露した。幸子さんによれば、そば打ちの技術は簡単に習得できるものではなく、数年の経験が必要であるとのこと。
 廣野隆さんは招待客の前で巧みな技を披露して、のし棒やそば切り包丁、小間板を駆使して、1〜2ミリ幅のそばを仕上げた。
 そば以外にも日本の伝統的な尺八の演奏が披露された。
 団長の新妻一浩さんは、キッス・プロジェクトは大学教授や音楽家、料理人等の多彩なメンバーであり、日本の文化を紹介していると述べた。キッス・プロジェクトは海外に住む国際児童に日本文化を紹介する活動をしている。