福島の復興を考える―出前Dr.ドロえもん教室

以前、キッスのメンバーも関わった東方通信社さんの発行した「いま伝えたい福島からの声」の出版記念セミナー開催にあたり、溝口勝先生に講話をいただきました。
そのなかで、先生が飯館村の「農地農村再生」ためにNPO法人活動していること、小学生を対象とした移動教室を実施していることを知った参加者から、福島県内の他の小学校でも開催してほしいという声があがりました。

今回それを実現する日が来ました。
多くの方の協力のもと、
12月3日 福島市立第二小学校
12月4日 郡山ザベリオ学園小学校 で実施できました。

お引き受けいただいた2校の先生方、保護者の皆様には心より感謝申し上げます。

<二小さんレポート>
実際の実験教室は、はじめは先生方も子ども達も緊張していましたが、実験がスタートする頃には子ども達も溝口先生やサポートの学生さん達とも会話をしながら授業を楽しんでいました。
実験は、おがくず・海の砂・畑の土をそれぞれペットボトルを再利用した道具を使って色水などを流しいれる実験で、流れる速さや色水の変化などを予想しながら、進んで取り組んでいました。
最後のまとめのお話しを加藤先生がされている時に、ノートをとっている子ども達もいて、先生方も興味を持ってのぞいていました。

これから長い時間私達は福島の土と付き合っていかなければなりません。
未来を担う子ども達が正しい知識で福島の土を知り、興味を持ってくれたら嬉しいです。
地域振興が目的の一つでもありますが、これがきっかけとなって、純粋に「実験楽しい!」「もっと知りたい!」と興味を持ってくれたのであれば、それだけで充分大きな成果ではないでしょうか?

先生方、サポートの学生の皆さん、遠方からお忙しい中ありがとうございました。
また機会がありましたら、成長した子ども達にぜひ会いに来てください。

福島民報新聞(2015/12/4)

出前授業講師
 溝口勝先生
 (東京大学大学院農学生命科学研究科 教授)
 坂井勝先生
 (三重大学大学院生物資源科学研究科 講師)
 西脇淳子先生
 (茨城大学農学部 助教)
 加藤千尋先生
 (弘前大学農学生命科学部 助教)

授業補助
 弘前大学学生2名、三重大学学生2名

事務局
東方通信社 編集長 古川猛さま
NPO法人ふるさと往来クラブ 花澤治子さま