モフランさん・たたらさん コンサート

3月にスタートした本プロジェクト。
ロンドンの日本食店「Peko Peko」(ペコペコ)が東日本大震災5周年のチャリティーコンサートで募ったご支援金が、キッスメンバー太田ゆりさんからのご紹介届きました。
支援金は当初、青葉学園の英会話ワークショップの目的で集められましたが、思いのほかご寄附が集まり、少しでも多くの子ども達にとの思いから、今回の企画がスタートしました。

「音楽で集めたご支援金。音楽で届けたい!」

メンバーで検討した結果、3月にこむこむで行われた、郡山北工業高校、福島工業高校の生徒とのコラボが大好評だった、BBモフランさんとたたらさんにご依頼をしました。

モフランさんはコンゴ民主共和国出身、劇団四季「ライオンキング」の初代パーカッション奏者を務めた方です。
たたらさんは明星大学講師で音楽療法士の方、お二人はこれまでに被災地を中心に200箇所の施設で活動をしています。
今回は初めて、私の母校で合奏部のある”清水小学校”様とそのそばにある”たんぽぽ保育園”様に訪問しました。

訪問日:2016.6.17(金)

訪問メンバー:キッスプロジェクト
  たんぽぽ保育園(事務局長 鈴木、吉村、松崎 3名)
  清水小学校(事務局長 鈴木、野崎、鈴木(裕)松崎 4名)

まずは午前中に”たんぽぽ保育園”様に。
大きなホールに園児全員0歳児から6歳児、175名が集まってくれました。
見慣れない楽器に興味深々の子ども達。
最初に、鈴木事務局長が「イギリスから届いたプレゼントだよ!」と子ども達に丁寧に説明。
皆真剣にお話を聞いてくれました。

ステージには、たたらさん一人。
たたらさんに教えてもらって皆でモフランさんを呼びます。
「みんなで呼んでみよう!ジャンボー!!」モフランさん登場です。
最初は大きな音にびっくりして泣き出す子もいましたが、すぐになれ皆笑顔。

モフランさんは、「この楽器はヤギの皮でできているんだよ」など丁寧に説明をしてくれたり、
皆が知っている「どんぐりころころ」をひいてくれたり。(自然に子ども達は続けて歌っていました)
ピアノで「ゴキブリの歌」を歌うと、大嫌いなゴキブリもちょっぴり好きになりそうな?

そして、音に合わせて一緒に踊ったり、掛け声を言ったり、とても盛り上がりました。
先生も子ども達も本当に笑いながらノリノリで踊っていました。

後半の演奏シーンでは、「やりたい!やりたい!」と沢山の声。
今回は一部の子ども達しかできなかったので、またの機会があるといいですね。

最後は皆から歌のプレゼントがあり、私達もモフランさん、たたらさんも大感激でした。
帰りにモフランさんは、175名一人一人とタッチをしてくれました。

午後は小学校。
スケジュールの都合で授業での実施は難しい為、放課後合奏部の生徒という事でお声かけしましたが、先生方のご配慮で全校生徒に呼びかけいただきました。
140名の子ども達と保護者の方にもお集まりいただきました。
こちらでは今回清水小学校の校長先生方とのお繋ぎをしてくださった、キッスメンバーの福島大学 野崎先生がご挨拶。
子ども達に「ボランティアって分かる?皆もやっているでしょ...」などと問いかけながら支援先の説明をしてくださいました。

保育園と比べ、少し高学年向けに変えられたプログラムでしたが、それでも踊って・声を出して。
という楽しいプログラム。

ここでは合奏部の子ども達がフルート・クラリネット・トランペットなど様々な楽器を持ち込んでくれて、
モフランさんが即興で「ネコ好きな人、じゃあネコの鳴き声やってみよう!イヌが好きな人は、イヌね〜」
なんて感じで、楽器を使って音の遊びを楽しむ時間もありました。
皆最初は”???”でしたが、慣れてくると自由に音を楽しんでいました。

モフランさん達の演奏は全く楽譜を使いません。
心も身体も解放して、純粋にその場にあふれる音楽を楽しんでいるように感じました。
評価や常識にとらわれず、”自分の思うままに表現していいんだよ...”というメッセージがそこにはあるように思います。
「音楽って楽しい!」が子ども達に少しでも伝わっていたら嬉しいです。


両施設の先生方、今回はタイトなスケジュールの中ご準備いただき、本当にありがとうございました。
子ども達に身体と心で感じる音楽が届けられ、キッスメンバー一同嬉しく思っております。

そして貴重な機会をくださった、Peko Pekoの皆さん。
モフランさん、たたらさん、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。

報告 松崎